FOMC内容と発言まとめ
ようやく今年最後のFOMCが終わり、いよいよ年末という感じになってきました。
今回は昨夜のFOMCで分かったことやポイントについてまとめていきます。
9月から米国株投資を始めた初心者の自分に分かりやすくまとめていますので、どなたでも分かる内容になっています!
テーパリングの加速 2022年3月に
労働市場の強化とインフレ圧力の高まりを受けて、減額ペースを加速させ、従来の予定では2022年6月に終了予定だったテーパリングを2022年3月に終了予定としました。
テーパリングを分かりやすく
テーパリングとは、中央銀行が量的緩和を段階的に縮小することです。
金融機関が保有する国債や住宅ローン担保証券(MBS)を中央銀行が国債などを買い入れて、市場に大量の資金を供給する金融政策のことで、
それにより民間の金融機関は企業に積極的に融資し経済が活性化されることになります。
2020年のコロナショックで世界経済が大混乱となった際に、米国でも失業者の急増や株価暴落などが起こりました。
FRBは経済を支えるため金利の引き下げと量的緩和をいう2種類の金融緩和を行いました。
まず、政策金利を2020年3月からゼロに。その後マネー供給量を増やす量的緩和を始めました。
その量的緩和を縮小するのがテーパリングです。
政策の効果もあり、その後アメリカ経済は急速に回復。
FRBは資産購入額を徐々に減らしていき、今回のFOMCで6月に終了予定だったテーパリングを加速させ、3月に終了予定としました。
今回の早期終了は、経済はもう量的緩和を必要としていないという判断ということになります。
ただ、FRBはテーパリングを終えても当面、資産残高は前例のない規模で十分確保するように調整していく予定で、世の中にお金が余っている状態は暫く続くとみられます。
テーパリングの早期終了自体が株価へ影響するというよりは、テーパリング終了後の政策金利の引き上げについての懸念からギスギス相場になっていたような気がします。その点についても発言がありました。
利上げ見通し
2022年に3回、23年に3回というのがFOMC参加者の中央値となりました。また、時期としてはテーパリング終了後に早期利上げという感じの内容になっています。
ゼロ金利は維持という発言があったので、テーパリングと利上げは別であるという発信ですね。
2022年の政策金利見通しは9月比で0.5%上昇、2024年の金利は長期的な均衡水準に近づくとされています。
金利の引き上げによりどんな影響が出るのか簡単にまとめました。
金利
民間の金融機関が扱う預金や債権の金利、住宅ローンの金利も上昇。
為替
金利のつかない円からドルへお金が流れる可能性(ドル高円安)
株価
金利が上昇すると企業はお金を借りにくくなるため業績縮小などがおこりやすい。
金利の高い債券への資金流出も。
政策金利を上げることで経済過熱を抑えてインフレを抑えようという動きになります。
今現在、過去何十年もみないようなインフレとなっていますので金利上昇は当然ともいえます。
しかしまだコロナの脅威が過ぎ去ったわけでもないため、FRBとしてもある程度は慎重に進めていくこととなりそうです。
時期やペースに注目していきたいですね。
その他の発言内容
- インフレ長期化を意識
労働市場は最大雇用に向けて急速に進展しており、賃金はここ数年で最も早いペースで上昇しています。
これはインフレに上昇圧力がかかるリスクとなります。
また、人出不足は深刻な問題になっていますが解消できるかは今のところ不透明となっています。
- オミクロン株は経済リスク
オミクロン株が経済に与える影響はまだ今の段階では把握できませんが、リスクであるという見方が発信されました。
おわりに
特にサプライズも無く、不透明感が拭われたこともあってか、FOMC後株式市場は上昇へ転じました。
大体折り込み済みだったと思いますし、まあこれだけ連日下げてれば…とも思いますが。
正直小型は業績的にそろそろ底でしょくらい下げてると思うので、上昇ムードになってほしいですね。
大型や指数系はそこまで下げていなかったですし、ここ最近の不安定さからかそちらへ資金が流れていたのと思うので年末にかけてどんな動きになるのか注目しています。
来年から来たる利上げに向けてどんな風に投資を進めていけばいいかしっかり考えていきたいです!