まさかこの令和の時代に本当に戦争にまでなるとは思わなかったウクライナとの揉め事。
長期化せずにあっさりと方がつくのかなと思っていましたが激化する戦況。どんどん追加されていく経済制裁。挙句、最終兵器核戦力をチラつかせてエスカレートするプーチン。最早ただのめんどくさい人になっている気がしますが。
ロシアの証券売却禁止とかなっててただの紙切れに成り果てたロシア株に恐怖。
ちょうどうちの長男が中学2年生…!社会科大好きマンなので今回のロシアウクライナ問題にも割と関心があるようです。なので、今回の記事ではロシアの軍事侵攻の理由や背景、SWIFT排除などついて誰にでも分かるように簡単にまとめてみました!
戦争のきっかけ
そもそもなぜこんなことになっているのか、5秒で分かるように簡単にまとめますよ!
(簡単にまとめるって意外と難しい 笑)
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ウクライナがEUに入りたがった(実際には検討見送りで入らず)
プーチン怒って勝手にクリミア併合(クリミア危機・ウクライナ東部紛争)
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ウクライナがNATOに入りたがった
プーチン怒ってウクライナ侵攻
めちゃめちゃ雑な絵と雑な説明ですが、簡潔に表すとこんな状態です。もちろん国と国とのゴタゴタなのでもっと色々ありますが、現在に至るまではこんな流れ。
ロシアとウクライナの関係性
ソ連崩壊後、ロシアの人々は新しい民主主義に期待するも、1992年には約2600%のインフレ。お金の価値が1/26になり国民総貧乏に。民主主義に幻滅した国民は、強いロシアを復活させてくれる新たな独裁者に期待します。
2000年にプーチン大統領誕生。そんな時にちょうど原油価格が上がり始めます(1998年に1バレル10ドルだった価格が2008年には140ドル突破)
原油はロシアの主要輸出商品のためロシアは爆益。国が豊かになって国民に熱狂的に支持される結果に。
lucky putin!!
しかしそれも束の間。国の外を見て見ると気づいたらNATOの加盟国が近づいてる!!ソ連から独立した国もNATO入ってる!どんどん近くに来てる!!
そしてウクライナまでNATOに加盟したいと発表します。
NATO(北大西洋条約機構)はロシアからしたら対抗勢力。近くに来て欲しくない!!
(本音)アメリカこっち来んな!
ウクライナは小ロシアと言われていたくらい元々仲良し。ウクライナ東部・クリミア半島周辺にはロシア語を話すロシア系住民が多く住んでいて、ロシアとの親和性が高い場所です。(首都キエフ付近はウクライナ語を話す住民が多く、親欧米派が多い)
ウクライナ政権もずっと親ロシア派が続いていたのでずっと友達。だが時は経ち…
2013年にEU加盟の検討の見送りを決定。その事で国内の親欧米派の不満が爆発し2014年に親ロシア政権を崩壊させました。
クリミア半島(ロシア人の多い場所)で住民投票したら、みんなロシアに入りたいらしいから今日からここウチのね。
ここで難癖つけて勝手にクリミア併合したロシアとウクライナは長期的な戦争状態に。
実は今回の火種はここからすでに始まっていたんですね!
2015年に一度停戦合意(ミンスク合意)はしたものの、内戦は実は約8年間続いている状態。
そんな強行策を許せない欧米諸国は、この当時からずっと経済制裁をしています。原油の価格も現在約100ドルと、高かったころから比べるとだいぶ下がっていて、ロシアの経済状態は低迷中。
今回の戦争も短期的に終わらせたかったのが本音。
2019年にコメディアン出身の親欧米派ゼレンスキー大統領が就任すると、より緊迫した状態になります。
ゼレンスキー氏も実は国内では支持率だだ下がり状態だったわけですが、今回の件で国が一つに団結しており、国民の鼓舞や怒りの代弁でぐっと人気が上がっています。
SNSが普及している昨今では、こんなイメージ戦略が各国やメディアを動かすかもしれませんね。
ロシアからクリミアを取り戻すぞ!NATOに入りたい!
こんなウクライナの発言を黙って見過ごすわけにいかないプーチン。これが今回の侵攻の原因となっています。
他国から見るとそこまでウクライナに勝手に介入する意味が分からないですが、多分プーチン的にはウクライナを兄弟分でありロシア帝国の一部と捉えていて、
そこが勝手な行いをするのは許せないし自分達が治めて然るべきと思っているのは発言からも察することができます。侵攻前の演説では
ウクライナなんて国は元々なかった!
と発言もしていましたし、内政の一部であるという認識なんでしょうか。
実際にウクライナに住んでいる国民にも多数のロシア派がいますし、歴史的な部分からも密接な関係なのは明らかです。
ただ結局思うようにいかなくて、最終兵器核戦力をチラつかせて脅してくるあたり余裕の無さも感じますし、本当にただの独裁と捉えられても仕方ないのでは、、
戦争なんて悲劇しか生まないので、早く落とし所を見つけて収まってくれることを祈るだけですね…。
SWIFT排除とその影響
各国が色々と追加の経済制裁を出す中で、大きなニュースとして取り上げられていたのが一部銀行のSWIFT排除の動き。
SWIFTとは何なのか、どんな影響があるのか簡単にまとめます。
SWIFTってなに?
銀行間国際決済ネットワーク(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)
世界中の1万1000以上の銀行が加盟する大きな国際決済ネットワークで、国境をまたいで日々決済や送金などで数兆ドルが行き交っています。
SWIFT排除が与える影響
ロシアに与える影響
主要輸出品の石油や天然ガス、金属などの取引で決済が難しくなる。
※別の決済方法は使用可能だが、安全性やコスト上昇の可能性がある。
世界経済に与える影響
ヨーロッパ各国は天然ガスの供給の3割以上をロシアに頼っているため、大きな影響が出る。
※ロシア産の天然ガスや石油は代替供給国を見つけるのが難しい。
エネルギー高騰や物流混乱などが起こる可能性も。
本当の狙い…?
目に見えるところの影響は上記になりますが、これによって起こるところが本当の狙いなのかなとも受け取れます。
それは、ルーブルの下落です。
ルーブルの下落はロシア国民にとって、まさにソ連崩壊後のインフレと同じようにお金の価値が下がるわけなので、輸入品の値上げなどで生活にかなりダメージが及ぶと想像できます。
現在ですら、反戦デモなどがモスクワなどで起こっている状況です。国民の不満が募れば募るほど、世論により現ロシア政権へのダメージとなることが想定されます。
ここが今回ヨーロッパなどが返り血を浴びながら合意した、ロシアの一部銀行のSWIFTからの排除の目的ではないでしょうか。
結果的に収束に向かうことに多少なりとも役立ったのかなと思いますね!
おわりに
Twitterや海外メディアで、現地の状況を色々と見ますが本当に悲惨ですよね。言葉の交わせる知能ある人間同士がなんでこんなことわざわざ…と本当に思いますね。
とりあえずこのロシア・ウクライナ問題が無くなるなんて事はないでしょうが、血の流れる日々が本当に早く収まりますように。